ゲストハウスをチェックアウトし富山を目指して進み始めた。


国道8号線は走りやすくていい。

交通量うんぬんではなく路側帯のでかさがいい。

トラックの数が多くてもストレスなく走ることが出来る。

3時間も漕げば富山駅まで到着することが出来た。

旅が始まって間もないころに名古屋でお世話になった後輩の大ちゃんと待ち合わせた。

今日は大ちゃんの同僚のテルテルの実家にお世話になるのだ。

わざわざ大ちゃんも富山に駆け付けてくれて、休日を一緒に過ごすことになった。

富山駅前の交差点で信号待ちをしている時に、偶然横断歩道を渡る大ちゃんと目があい、驚きの再会をした。

名古屋を旅立ってからもう2か月ぐらい経つんだな。

長い月日が流れてしまったような懐かしさを感じた。

大ちゃんと共にテルテルとも再会し、昼飯を食べに移動した。

富山はあまり大きい建物がなく通りの幅も広くとられていた。

富山県は持家率が全国1位なのだそうだ。

後々、知り合った富山のおじさんも「家や土地を所有しているとなんか頑張れる」と模範的な回答をしていた。

ご飯を食べた後は荷物を実家に置かせてもらい3人で海に行くことにした。

ヨーロッパで走っていそうな路面電車に長いこと揺られ、海浜浴場まで足を運んだ。

テトラポットの上に輪を作るように座り海を眺めながら乾杯をする。

土曜日なのにビーチは閑散としていて元気の良い少年だけが海で遊んでいた。

静かな海だった。

テルテルが言うには、富山・新潟は北朝鮮に拉致をされる人が多い地域のようで、いつのまにか行方不明になっていてもおかしくはないそうだ。

夕飯の時間までは商店街を散歩して実家へ戻った。

夕飯はわざわざ店の予約をして頂いたようで、テルテル家のみなさんと一緒にお店に移動した。

大ちゃんの同僚、コジケンが夕食時から合流した。

北陸担当の営業で今日は金沢まで出張だった。

ご飯を食べ始めると酒豪一家の本領発揮がされる。

喉ならしにビールを全員煽り、日本酒へと切り替える。

お父さんが1升瓶を早速注文した。

本当に空くのか?と疑ってしまったが、常人とのポテンシャルの違いを見せつけられ、テーブルの上はお酌の嵐。

ものの1時間でスッカラカンになってしまった。

最後に4合を注文して底なしに飲み続けた。

お酒の話はともかくとして頂いていた料理は初めて食べるものも多く、富山の恵みを十分に堪能出来た。

家に帰った後は焼酎に切り替えて2次会が始まった。

すごい。 その言葉に尽きた。

それからは子供の頃のお泊り会のような雰囲気で川の字で寝た。

布団を敷いてから話す会話や、じゃれあいっていいね。

妙にテンションが上がって枕を投げ合ったり、山手線ゲームとかして。

あの感覚は一体なんなのだろうか。

過ごしている時はそんなこと気にする事もなく馬鹿騒ぎして、知らぬ間に寝ているんだけどね。


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