有田川の河川敷で野宿。 昨夜、闇の中でテントを設営し、闇の中に潜り込んだ。


早朝、川面の上にかかった霧が川の流れと共に海へと流れていた。 白けた河川敷にはもう犬と散歩をしている人とランナーが姿を現していた。

コンビニのゴミ箱脇で朝食をとり、一路、大阪を目指す。

一回目の休憩を和歌山城内公園で散策がてらとった。

和歌山市の隣はもう大阪。 何が変わるでもないのだけど岸和田辺りから雰囲気が変わった気がした。

原付にまたがった女子高生の姿が目に付いた。 登校時間なのか原付に並走して自転車を漕ぐ女子高生。

よく見れば危なっかしく原付が自転車を引っ張って同じスピードで道路を走っている。 あーここは大阪だ。そう一瞬思ってしまった。

パチンコ屋のようなド派手なスーパーマーケット。しかもチェーン展開だ、何軒もある。

車道脇には路面電車が走っている。 なかなかの風情が今も残っていた。

だけど、ほのぼのした気分は大阪市に入って一変する。 交通規則というものがまるでない。 軽い無法地帯。 割り込みは当たり前、ちょっとの信号無視は大目に見る、自転車の逆走。 予期せぬ動きをそこらじゅうでしている。

市街地を抜け、川を渡り新大阪へ。 今日は新大阪のユースに泊まることにした。

ここのユースは設備も整っており綺麗で、外国人観光客がとても多かった。 従業員の人数も多く、直営なのかもしれない。

シャワーを浴びて観光へと繰り出す。時刻は既に16時を回っていた。

110キロを移動した疲労はなんのそので、環状線で移動し大阪城公園へ。 常に急ぎ足だ。

のんびりする暇もなく記念撮影。ポーズを2回ぐらい変えて終了。

公園内には大量のハトポッポと同じように日本一周をしている人が弾き語りをして小遣いを稼いでいた。

刹那に脳裏に情景を焼き付ける。 チョコモナカジャンボを咥えてまた急ぎ足。 環状線に乗って新今宮へ。

この辺は東京でいう上野から山谷辺りの雰囲気だろうか、ブルーカラーの人達が列をなして横断歩道を渡っていた。 薄汚れた雑居ビル。2000円台のホテルが道沿いに軒を連ねていた。

大阪には昭和の時代の様子が色濃く残っている気がした。 日本ぽさというか、東京は結構、文化自体が輸入されていて、スタイリッシュになっていると思う。

新今宮からは歩いて新世界へ行ける。 平日の通りは閑散としていて、名物の串カツ屋が至る所にある。

ふらっと暖簾をくぐり、串カツをあてに一杯やった。

あまりに寂しかったのか友達に電話をかけていた。 そして軽く通りを流し、再び環状線に揺られた。

時間は帰宅ラッシュの終盤に差し掛かる時間でまだ乗客の数は多かった。 ぼんやりと窓から大阪の町並みを眺めていた。

ふと、つり革を持ちながら窓に映る自分の顔を覗いた。

なに一人で串カツなんざ食ってんだか・・・

急に孤独感に襲われ、楽しいけど寂しいそんな気持ちになった。

食事は誰かと一緒じゃなきゃな。


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