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お遍路とは



「お遍路」とは、弘法大師(空海)の 足跡をたどり、八十八ヶ所の霊場を巡拝すること。

四国八十八箇所(しこくはちじゅうはっかしょ、「四国八十八ヶ所」とも表記される)は、四国にある空海(弘法大師)ゆかりの88か所の寺院の総称で、四国霊場のもっとも代表的な札所である。単に八十八箇所とも言い、あるいはお四国さん、あるいは本四国とも言われている。
四国八十八箇所を巡拝することを四国八十八ヶ所霊場会では四国巡礼と言い、似たような呼び方として四国遍路、四国巡拝などともいう。

お遍路の目的、巡り方は人それぞれ。
 
 自分探しや家族の供養、健康、良縁の祈願などさまざま。
周りかたも一番札所から番号順に巡る「順打ち」が一般的な巡礼方法。
八十八番から巡礼することを「逆打ち」といい、「通し打ち(すべての霊場を一遍にめぐりきること)」「区切り打ち(適当に区間を区切って巡る)」
「一国参り(一つの県を国として巡ること)」などがあり、自分の体力やペースにあわせ、
巡り方を選びましょう。巡礼者が持つ笠には、「同行二人」という文字が書かれており、
ひとりは自分、そしてもう一人は弘法大師を意味します。
つまり、弘法大師様と二人で巡礼の道を歩く、それがお遍路なのです。 


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移動手段は、多くの人が車に乗って巡拝しています。
巡礼者数は年間10~30万人(うち歩き遍路が2500~ 5000人)ともいわれています。

私も2013年6月~7月にかけて、歩いて四国を周ってきました。
全長1200㎞の道のりを42日間かけて周る。
とても過酷でしたが四国の自然、風景が自分を癒してくれ、
人々の温かさが足を前へ前へと運んでくれました。


歩き遍路はロングトレイルとしての魅力もある。
 
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そもそもロングトレイルとは、「踏み跡」を意味する、人が歩く道のことです。
また、「歩きながら地域の自然や文化を楽しめる道のこと」とも理解されています。
アメリカの西海岸を縦断する、パシフィック・クレスト・トレイルが有名。
アメリカやニュージーランド、ネパール、ヨーロッパなどの世界的に有名なロングトレイルを参考に、日本でも様々なロングトレイルの整備が進められています。
日本各地でトレイル構想が進む中、なんと日本には完全に整備され、
歴史の古いトレイルが存在するのです。 それが四国88ヶ所巡りです。


近年、四国を訪れる若者が増加しつつある、その理由は
 
私がお遍路をしている間も、多くの若者たちと出会いました。
人生に行き詰まりを感じていたり、冒険のためにお遍路をしていました。
そんな若者たちを温かく迎えてくれる環境こそが四国であり、お遍路の文化なのかもしれません。

多くの若者が、お遍路に惹きつけられ、足を運ぶ。

「対人関係が苦手で、日常に息苦しさを感じていました。話し掛けないでくれという毎日でした」

「これまで自分の中には他の人と繋がるのに壁がありました。その壁がこのお遍路を通してどんどん崩れていっています。一期一会の連続、人との触れ合いとか関わりというのはすごく大切ですね」

「思春期のころから、自分にはいいところがないと思いがちで、受験の面接でもうまく話せませんでした。遍路の旅に出れば、自分が変われるのではと思いました」

「険しい道にも慣れてきて、余裕ができて、いろいろ考えられるようにはなりました。帰ってから、どうやってこれから1年を過ごそうかなとか。まだ答えは出てないけど、少しずつ考え始めました」 


多くの若者たちが、海、そして山を越え過酷な長い道のりを歩き続ける、歩き遍路に挑んでいます。
そこに現代に必要な生きるヒントがあるのかもしれません。

お遍路の記録を動画として残しましたので、お遍路に興味のある方は、見て頂ければと思います。

感じたことをそのまま動画に乗せているので、

後々で見ると随分生意気な事を言っているなと感じましたが、

きっと疲れと暑さで頭が湧いていたのでしょう。 

 

全6話と長いですが、参考になれば嬉しいです。